スーパー銭湯はどのような入浴施設なのか?

最終更新日 2024年2月28日 by nieaun

スーパー銭湯という言葉が使われ始めて長い月日が経ちました。
利用する機会がない人は新しいものだと思っているケースも見受けられますが、実際には25年ほど前に誕生したと考えられています。
当時は健康ランドが一大ブームになっており、日本各地に広がっている最中でした。
その流れのなかで、特別な入浴施設として誕生したという説が有力になっています。
特別というのはとても回転率が良いという点です。
健康ランドの場合は長居をしてしまう人が多いのですが、こちらに関してはあくまでも目的は入浴であり、それを達成したら基本的には帰っていきます。
そのため、特別な設備を設ける必要もなく、あくまでも入浴施設の一種として広がりを見せるようになりました。

温泉と同じような特別な入浴施設として認識されることも多い

一方、温泉と同じような特別な入浴施設として認識されることも多く、誤解を含んだまま現在に至るというのが実情です。
今ではアミューズメント施設のようなイメージを持っている人も多いでしょう。
流石に完全なアミューズメント施設とは言い難いですが、そのイメージはあながち間違っていません。
集客のために、娯楽的な要素を積極的に取り入れているところも多いからです。
特に子どもは、プールに遊びにいくような感覚で訪れるケースも多いです。
料金に関しても一般的な銭湯よりも高く設定されていることが一般的です。
とはいえ、アミューズメント施設ほど高くはなく、健康ランドよりも安くなっています。
近年になって、ようやく立ち位置が定まってきたというような風潮もあります。
温泉ほど気合を入れていく場所ではありまえんが、普通の風呂に入りにいく感覚でもありません。
最近トレンドになっている日常のちょっとした贅沢という表現がぴったりです。
毎日訪れる人は多くありませんが、週に一度程度の楽しみしている人は多くいます。

運動やスポーツとの相性が抜群

また、運動やスポーツとの相性が抜群であることも大きな特徴です。
なぜなら、隣接する形でスポーツジムを設けているところが多いからです。
これはスポーツの汗を流したいという人たちもターゲットにしているからでしょう。
プールと併設すること増えてきているなど、何らかの施設の付加価値として建てられるケースも多くなってきました。
たとえばショッピングモールの隣で営業しているスーパー銭湯もあります。
そこはサウナも完備しているなど、おまけというレベルではなく、ショッピングモールと対等の立場で存在しているのです。
そのため、何かのついでに入浴するのではなく、スーパー銭湯のついでに買い物しようと人も多く見受けられます。
このように水面下で勢力は着々と増しており、不況の日本にあって成長産業といえる業界になっているのです。

癒しを求める現代人が多くなった

その背景にあるのは、癒しを求める現代人が多くなったという実情です。
共働きが当たり前になり、仕事や家事で毎日忙しく過ごすことが当たり前になってきました。
以前よりも疲れが蓄積しやすくなり、マッサージ店が儲かるようになったという話は有名です。
それと同じ現象がスーパー銭湯にも起こっているというわけです。
本来であれば温泉に出かけたいけれど、そのような時間とお金がないという人は珍しくありません。
だからといって自宅や銭湯の風呂では物足りないという人は、第三の選択肢としてスーパー銭湯を選ぶわけです。
ただし、温泉を名乗る資格のあるところも存在するので誤解してはいけません。
湯に含まれている成分が温泉の要件を満たすものなら資格を得られます。
そう言われると、温泉地以外にある場合は資格がないと考える人もいるでしょう。
実際にはそんなことはなく、たとえ遠方から運んできた湯であっても、成分の要件さえ満たしていれば問題はありません。

スーパー銭湯の問題点

全体的にスーパー銭湯には追い風が吹いている状況ですが、細々とした問題は起こっています。
たとえば、子どもは親と一緒に入るのが基本ですが、それによって混浴の状態になることを嫌がる人もいるのです。
また、手軽に利用できる分だけマナー違反をする人も多く見受けられます。
タオルを湯船に浸けるなど、温泉でタブーとなっていることを平気でやってしまうケースが珍しくありません。
その影響で店内に禁止事項が書かれた掲示がされることも多く、年齢制限をするところまで現れています。
さらには自治体が条例を出してまで、何らかの制限を加えることもあるのです。
そのような問題があるのは確かですが、成長産業であることに目を付けて、多くの企業が参入してくるようになりました。
鉄道事業や建設業者をはじめとして、企業の業種は多岐にわたります。
基本的に休業日が少なくて、保守点検や修繕が行われる日以外は営業しているのが一般的です。
そのため、恒常的な収益を見込めるという点に魅かれて投資に近い感覚で参入してくるケースも目立ちます。

まとめ

もちろん、競争が激化しつつあるのため、ライバルに負けて撤退していく企業も少なくありません。
集客アップを目指して、他と差別化しようとする動きも活発になってきています。

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