「女性政治家の数の推移について知りたい」
「女性だけど次回の選挙で立候補しようと考えている」
「畑恵さんのような政治家に憧れている」
女性政治家の数は変化しています。
平成30年2月の時点において、国会議員全体の中ではあまり多くありませんでした。
衆議院における女性の割合は10.1パーセントで、47人の人が衆議院議員として活動していました。
参議院の方が衆議院よりも多く、女性の割合は20.7パーセントでした。
50人が女性参議院議員として活動をしていました。
これらの近い時期に開催された衆議院議員の総選挙もしくは参議院議員の通常選挙において、どちらも当選者の中に含まれている女性の割合が、その前に開催された選挙と比較して増えています。
【参考】畑恵さんってニュースキャスター以外にも色々してるんだね。
→畑恵の経歴
目次
衆議院議員における女性政治家の数
当選した数だけではなく、選挙に立候補し数も同じように増えました。
衆議院議員における女性政治家の数は、女性が政治家になることができるようになってから大きく変化しています。
日本で女性が初めて衆議院議員になることができるようになったのは、第二次世界大戦の後のことです。
それまでの日本では政治家になることができるだけでなく、選挙に投票することもできませんでした。
ですが昭和21年の4月におこなわれた戦後初めての衆議院議員総選挙では、全体の2.9パーセントの候補者が女性でした。
当選者の割合はより多く全体の8.4パーセントが当選しました。
ですが、その後開催された衆議院の選挙では、議員全体における女性の割合はずっと低いままでしした。
昭和22年4月の総選挙から昭和61年7月の総選挙まで、衆議院における女性議員の割合は5パーセント以下でした。
候補者の数も同じように非常に低いパーセンテージであったことも、この時代の特徴です。
平成になって初めておこなわれた平成2年2月の衆議院議員総選挙
このような低い割合が大きく変化したのは平成の時代になってからです。
平成になって初めておこなわれた平成2年2月の衆議院議員総選挙では、候補者全体における女性候補者のパーセンテージが全体の5パーセントを超えました。
その後に開催された平成5年7月の選挙でも衆議院における女性候補者は5パーセントを超えています。
この時の割合は前回よりも若干増えました。
平成8年10月におこなわれた衆議院の総選挙では、さらに候補者の数が増加しています。
この時におこなわれた総選挙では、当選した女性候補者の数も前回より大きく増えました。
この年の選挙から衆議院の選挙は小選挙区比例代表並立制となったので、比例代表として選出される女性候補者もあらわれました。
全体の候補者の10パーセント以上が女性候補者だった
女性衆議院議員のパーセンテージが久しぶりに5パーセントを超えたのは、平成12年6月に開催された衆議院総選挙です。
この選挙に立候補した数も多く、全体の候補者の10パーセント以上が女性候補者でした。
平成15年11月におこなわれた次の衆議院総選挙では、議員全体に占める女性は若干少なくなっています。
ですが平成17年9月におこなわれた衆議院議員の総選挙では、女性議員のパーセンテージがまた増加しています。
日本において衆議院議員における女性議員の割合が初めて10パーセントを超えたのは、平成21年8月におこなわれた衆議院総選挙のことです。
この時選挙に立候補した女性は全体の16.7パーセントで、当選した女性のパーセンテージは全体の11.3パーセントでした。
ですが次に開催された平成24年12月の衆議院総選挙では、女性議員の割合はまた10パーセントを下回りました。
平成26年12月に開催された衆議院議員総選挙では前回よりも女性の候補者のパーセンテージが増加していて、9.5パーセントの衆議院議員が女性でした。
参議院でも時代によって女性議員の割合が変化している
この時の選挙では全体の候補者の16.6パーセントが女性でした。
その一方で参議院でも、時代によって女性議員の割合が変化しています。
戦後に参議院の通常選挙が初めて開催されたのは、昭和22年4月のことです。
この時の候補者全体における女性候補者の割合は3.3パーセントで、当選者全体の4.0パーセントが女性でした。
昭和28年4月におこなわれた参議院の通常選挙では、女性の当選者の割合は5パーセントを超えています。
その後に開催された参議院の通常選挙では、女性候補者のパーセンテージも当選者の割合もあまり多くありませんでした。
女性候補者のパーセンテージが大きく増加したのは、昭和52年7月に開催された参議院の通常選挙からです。
この年の選挙では全体の候補者の10パーセント以上が女性でした。
ですが当選者の割合は候補者の割合ほど多くはありませんでした。
昭和58年6月に開催された参議院議員の総選挙でも女性候補者のパーセンテージが10パーセントを超えていて、昭和61年7月におこなわれた参議院の通常選挙では、候補者全体における女性の割合は15パーセントを超えました。
まとめ
候補者の割合だけでなく、当選者のパーセンテージも大きく増加したのは、平成になってからのことです。
平成になって初めて開催された平成元年7月の参議院通常選挙では、女性の当選者のパーセンテージが15パーセントを超えています。
この年は女性候補者の割合も多く、20パーセントを超えています。
こうしたことから、平成以降、女性政治家の割合が増えていることがわかります。
最終更新日 2025年7月31日 by nieaun