神社は何をするところなのか?

最終更新日 2024年5月14日 by nieaun

世界でも最も人数が多い宗教とは何かをご存知でしょうか。
ほとんどの方がすぐに思い浮かぶはずですが、キリスト教です。
そしてキリスト教の聖書は、これまた世界で最も読まれている書物として有名であり、2020年時点では世界人口の約3割ほどと言われています。
それに対して日本でのキリスト教の信者は、日本の人口の1パーセントほどです。
ほかの宗教と比べると、日本の中はキリスト教徒は多いものですが、それでも世界から比べると割合は圧倒的に少ないのです。

日本人には無宗教が多い

これには日本人には無宗教が多いということが言えるでしょう。
日本には「八百万の神」という言葉があることから、一つの神様を信仰するのではなく、海には海の、山には山の神がいるという風に極めて多くの神様がいるとされています。
お米一粒にも神が宿るのだから、残してはいけないとしつけられた方もいることでしょう。
この八百万の神という言葉からも分かるように、日本人は一人の神様を信仰するのではなく、たとえば縁結びであれば縁結びの神様がいるところへ、受験前であれば勉強の神様と言われている太宰府天満宮に行くなど、そのときどきで頼りにする神様を変えるというのが、世界でも珍しい国民性です。

神社本庁について教えて下さい。

神社本庁とは?

神社本庁は、日本の全国的な神社の司令部のような機関であり、各地の地方神社を統括管理するために設立されています。本庁は、神社の歴史、宗教、文化、祭祀などに関する研究や保存、教育普及活動を行っています。また、各地の地方神社と協力して、地域社会との関係を構築し、祭祀や文化活動を通じて、地域社会に貢献することも目的としています。
参考:神社本庁とは?役割や取り組みについて調査

日本の寺と神社

そしてその国民性が如実に表れているのが日本の寺と神社です。
神社の場合には神道ですが、それに対してお寺は仏教を信仰しています。
この違いを意識することなく、正月になると神社か寺へお参りに行くというご家庭も多いのではないでしょうか。
ですが実際には神社と寺は大きく異なるものです。
だからと言って、違いが知らない人は利用してはいけない、ということがないのが日本の大らかな国民性と言えるでしょう。
宗教は自分が生きやすくするために信仰するものであり、信仰を必要としないのもまたおかしなことではありません。
ですが、神社やお寺についてちょっとだけ詳しくなれば、日本の歴史に対しての理解度や、マナーを踏まえてお参りすることができるようになります。
そのため、ここでは神社について説明しますので、興味のある方はぜひ今後の参考にされてみてください。

お寺と大きく違うのは「鳥居」があること

神道であることは説明しましたが、お寺と大きく違うのは「鳥居」があることです。
鳥居は、神様がいらっしゃる場所と人間が住む、いわゆる俗世とを区画するための結界です。
そして神域への入口を示すのがこの鳥居なのです。
ですから鳥居の真ん中は神様が通る道だから歩いてはいけないと教わった方もいらっしゃるはずです。
そして鳥居のくぐり方にも実はマナーがあり、神様が通る道である中央を「正中(せいちゅう)」と呼びます。
人間は右側か左側の端を歩くものですが、神様にお尻を向けないようにしてくぐるようにしましょう。
また、鳥居をくぐるときには、右側を歩くときには右足からくぐり、左側をくぐるときには左足からくぐるのが作法です。

手水舎の作法マナー

ほかにも知っておきたい知識としては「手水舎」があります。
もともとは、参拝するときに近くを流れる川や湧き水で手を清めており、その名残です。
清め方にも作法があり、左手を洗う手拭きをまずは用意してから、右手で柄杓を持って水を汲みます。
そして左手に水をそそぎ清めるのです。
つぎに右手を洗うとき、左手に柄杓を持ち替えてから、左手の時と同様に水を汲みます。
そして右手に水を注いで清めるのが作法です。
ちょうずは単に手洗い場としてだけではなく、手水舎の手水鉢に花を浮かべているところもあります。
有名なのが、紫陽花の咲く季節に紫陽花を浮かべるところです。
青や紫、そしてピンク色の色とりどりの紫陽花が手水鉢に浮かんでいる様は壮観で、それを見るために訪れるという方もいらしゃるものです。
また、コロナ禍になってからは手を洗うことを避け、単に花を浮かべるためだけに用意しているところもあるものです。

参拝をするときの作法について

ここまでは鳥居のくぐり方と手の洗い方を説明してきましたが、いよいよ参拝をするときの作法についてご紹介します。
お賽銭を入れる前に、賽銭箱の前に立ったときには会釈をします。
そうして、神様への「真心のしるし」としてお賽銭を入れるのです。
お賽銭を入れ終わったら、「二拝二拍手一拝」です。
これはその名の通り「二拝」はお辞儀を二回繰り返すことです。
最初に、深いお辞儀を二回しましょう。
その後に、両手を旨の高さで合わせて、肩幅ほどの大きさに両手を開いてから「二拍手」します。
その後に両手を合わせながら祈るのです。
お祈りが終わったら最後の「一拝」を行います。
両手を下ろした後に深いお辞儀を一度行いましょう。

まとめ

「二拝二拍手一拝」という言葉を覚えておき、その言葉の意味を考えると、参拝の手順はそう難しくはありません。
ですが覚えられないからと言って初詣などを敬遠する必要はありません。
「困ったときの神頼み」という言葉がありますが、自分が生きやすくするために祈るものであり、「敬う心」さえ持っていれば、参拝は誰もが行ってよいものなのです。

神社に関してよくある質問

Q1.神社は何ですか?

A1.神社は、日本における宗教的な場所で、神々や神様に祈りを捧げるために使われます。 神社には、神道や仏教などの様々な宗教が取り入れられています。

Q2.神社にはどのような儀式がありますか?

A2.神社には、参拝、鳥居をくぐる、お祈り、お献上、お供えなどがあります。また、祭りや祭事なども行われることがあります。

Q3.神社にはどのような祭神がいますか?

A3.神社には、多くの祭神がいます。 一般的には、天空神・風神・山神・火神・水神などが祭られます。また、家族や職業などに関係する神様も祭られることがあります。