中古の輸入車を購入する際の注意点について神澤さんが解説します

最終更新日 2024年5月14日 by nieaun

1.外車好きの神澤光朗さんによる輸入車指南書!

車が好きな人の中には、一度は輸入車に乗ってみたいと憧れを持っている人も多いことでしょう。
しかし多くの場合高額な値段であり、こんなに高価なものは購入できないとあきらめている人もいるかもしれません。

しかし正規のものは購入することはできないかもしれないけれども、中古であれば安く購入するも可能です。
中古の輸入車を購入するのであれば、賢い選び方や注意点について知っておく必要があると専門家の神澤光朗さんもアドバイスしています。

>>神澤光朗のこと、まとめました。

中古の輸入車を購入する際の注意点としてまず第一に挙げられることは、これまでに外車の所有経験がないのであれば、最初はそれらの把握が大切です。

外車の魅力の一つとして、日本の車にはないデザインで、生産された国により様々な特徴を持つことが挙げられます。
また優秀な性能を持つものや、日本車にはない味付けがされっているものも存在しています。

しかし気をつけなければならないことは、日本車と比較した場合には故障する確率が高めであることです。
特に電子系の部品には弱い傾向にあり、エンジンの始動すらできなくなってしまう可能性もあります。

もちろん日本の車にも故障のリスクはありますが、比較した場合には日本車の方がトラブルに見舞われる確率も低く、たとえ故障したとしても修理をしてもらえる整備工場が近場にあるといえます。

輸入車の場合にはこれに関しても非常に厳しいところであり、場合によっては海外から部品を取り寄せる必要があり、到着するまでにかなりの時間を待たなければならないケースも考えられます。

2.日本の車と比べると値段の落ち方が激しい

そして中古の輸入車は日本の車と比べると値段の落ち方が激しい特徴があります。
値段の割に走行距離が少ないケースも多いですが、これにはそれなりの理由が存在しています。

外車の製造方法は、部品を定期的に交換してその性能を維持することが目的とされています。
走行距離や経過年数によっては、たとえ故障が見られなかったとしても故障する前に部品を定期的に交換することが基本になっているのです。

日本車の場合には少しずつ部品が劣化していきますが、外車の場合には突然使えなくなるケースが多くみられるからです。
特に格安の中古の場合には年式が比較的古いものが多かったり、走行距離が進んでいるものも多いので、購入したとたんに修理が必要となる可能性も高いのです。

そして予算いっぱいの購入は危険であり、同額程度の予備費が必要であることも頭に入れておきましょう。
予算が少ないからといって中古を購入することは非常に危険を伴います。

このような車を狙うのであれば、当面の間維持していくための費用として車体料金と同額程度の費用を用意しておく必要があります。
ローンを利用するのであれば車体分の倍の金額まで払える程度の余裕を持っていく必要があるでしょう。

これらが用意できないのであれば、万が一何かあった際には、どうしようもなくなってしまいます。
故障のケースによっては購入金額を上回るような費用が発生する可能性も多いため、購入するよりも乗り換えを検討する必要が出てくるかもしれません。
このような場合にも当然のことながらお金が必要となります。

3.コストを考慮すれば高年式の認定中古車も視野にいれた方がよい

そして当然のことながら修理する回数が増えれば増えるほど、その分時間がかかる異なります。
古くなればなるほど部品の交換や修理の必要性が高まりますが、当然のことながら故障が増えれば修理にかかる時間も増加することになります。

近年では正規輸入されているものであれば、部品のストックが用意されているケースも多いですが、珍しい部品となれば海外からの到着を待たなければならないでしょう。

また正規輸入されていないモデルや車体となれば、修理自体を受け付けてもらえないケースもあり、部品のストックがないことも考えられます。
こうなると修理をしてもらえる整備工場が限られ、さらには修理のために部品の到着を待つこととなり、かなりの時間を要することになります。

このようなことからトータル的なコストを考慮すれば、高年式の認定中古車も視野にいれた方がよいでしょう。
オーナーが正規輸入車を手放した場合には、一通りの車検と消耗品の交換を行った上で認定中古車として販売されることになります。

認定中古車であれば品質の保証がなされていて、さらには長期の保証があるので安心して乗ることができるでしょう。
販売前に消耗品の交換を行い、メンテナンスも行われていることから、最初の車検で大幅な費用もかかることはありません。

このようなことから正規店で認定中古車を選択することも一つの手段となるでしょう。
最初のコストはやや高額になるものの、故障のリスクやアフターサービスを考えた場合には、格安のものを購入して修理をするよりも安むことも考えられます。

あこがれの車であっても中古車であれば手が届き、中古の外車はそれが何よりも魅力のだといえます。
多少の追加費用や時間が許すのであれば、きっと満足できることでしょう。
しかしコストだけを考えることはリスクを伴い、維持費用を安く済ませたいのであれば、国産車が無難であるとも言えます。